ビデオ通話というのは、苦手だった。
けれども、仕事上、使わなければならないことは多い。回避するほどではなかったが、ビデオ通話のアポイント数日前からどんよりという不安に見舞われるというのが常だった。 “不安場面が楽しみだ” の続きを読む
ビデオ通話というのは、苦手だった。
けれども、仕事上、使わなければならないことは多い。回避するほどではなかったが、ビデオ通話のアポイント数日前からどんよりという不安に見舞われるというのが常だった。 “不安場面が楽しみだ” の続きを読む
今年二度目の国際学会口頭発表が迫っている。
学会での発表がやりたい、意見交換したいという本来の目的もあるが、成功体験を積み、社会不安障害の症状を抑えるコツをつかむという目的もかなり大きい。 “そうだ、もうすぐ国際学会だった” の続きを読む
私は国際学会で発表がしたい。
国際学会で発表するには、研究発表の要旨を学会コミッティーに送ることから始まる。要旨を書いて送るぶんには、私は緊張しない。
数週間後、コミッティーから結果メールが届く。「コングラチュレーションズ! あなたの研究発表計画が採用されました」
さあ、ここからである。私の不安が始まるのは。踊るような文面が続く。コミッティー側の書く文章のテンションが上がるほど私の不安は増大していく。 “不安場面に身を置けば必ず不安発作が起こった” の続きを読む