普通に精神疾患のお話ができるように

自分が抱く社会不安障害への考え方が変容してからは、一般の人が抱く社会不安障害についてのイメージってどうなんだろうと思うようになった。

きっと、ほとんどの人がそんな言葉自体知らないか、聞いたことがあっても、シャイな人達が病気にされている程度の認識なのかもしれない。

または社会不安障害も含めたメンタルの病気に対して偏見を持っている人も多いかもしれない。

そうだとしたら、たぶん、精神の病について社会であまり語られない、会話のトピックとして避けられがちなせいもあるだろう。

実は社会不安障害を患っている人はそこら中にたくさんいる。

けど、そうと言わないので、社会不安障害というのが全く社会性の欠けたすごく変わった人達のことではないかという偏見を持たれてしまう。

「そういうメンタル系の人って、なーんかね」なんて壁の向こう側で言われちゃうかもしれない。

前回話した人種についての偏見もそうだけれど、偏見は無知から来る。

よく知らないから、「なーんかね」といった悪い印象を持ってしまう。

私は信頼できる親しい人には病のことを言うことがある。

反応はよい。

「私もよ~」とか「わかる~」

と同じような悩みを抱えていたことが発覚するか、

「私はちょっと鬱病でねえ」とか「不眠症でねえ」

と親類的(?)な病気と闘っていることが発覚するか、

「へーそうなんだ。なんか、カッコイイ」

とうらやましがる人すらいる。

ところで、そんなとき恥ずかしそうに言ったり、ネガティブな語り方ではなく、あくまでも、堂々と、楽しそうに、健康についてのお喋りついでに軽ーい感じで社会不安障害の話題に触れてみる。

社会不安障害の張本人が目の前にいる身近な人である。これは大きい。周りの人達も偏見をなくしていく。

「なーんかね」などと思っていたのは、社会不安障害の友達や知り合いがいなかったから。

こうやって、みんながいろんな病気について偏見なくポジティブに語り合えるようになれば、みんな元気になれるんじゃないか。単純だけど、そんな気がする。

投稿者: administrator

Mental health blogger, researcher, social anxiety/selective mutism survivor.