社会不安障害(SAD)の中核には他人に悪く評価されることへの多大なる恐怖があります。 というのがSADについて書かれた文章に頻繁に登場する説明だが、私はこの説明にどうも共感できない。 まず、私は他人が私を悪く評価していな… 続きを読む 「自分を晒すのが怖い」:社会不安障害の中核と否定的自己イメージへのエクスポージャー
カテゴリー: 行動療法
選択肢を増やして悪循環から意識を逸らす
私の過去は社会不安障害(SAD)特有の様々な悪循環で満ちていた と以前書いたが、社会不安障害の悪循環というやつは極めて強力である。 悪循環が生じたと気づく前に自動的に嵌っている。特定のトリガーに対する反応がひとつしかなく… 続きを読む 選択肢を増やして悪循環から意識を逸らす
「自分のために誰かに頼むのが嫌いだ!」の思考記録
私は人に頼むという行為が嫌いである。 具体的に言うと、自分の事情のために誰かに「これをやってください」と頼むのが嫌いだ。人に何かを言うのはOKである。たとえば、上の立場の人に生意気なことを言うのは平気だったりする。意見を… 続きを読む 「自分のために誰かに頼むのが嫌いだ!」の思考記録
行動実験:ボロを纏い準備もせずに学会発表に挑む
準備をすると不安になる。 これは一種の予期不安だろう。何かへ向けての準備を始めると同時に不安も生じ始める。 不安場面であるほど、場面をこなすためにしっかり準備をしようとする。
行動療法って体育会系だ
今年半ばに鬱になった事件を契機に受け始めた認知行動療法(CBT)のフォローアップは、二年前に社会不安障害治療のときにお世話になったジャネットさんが引っ越してしまった関係で、別のセラピスト、アマンダさんが担当してくれている… 続きを読む 行動療法って体育会系だ
「普通」を捨て「あり得ない」を目指す:曝露療法
社会不安障害 (SAD) から一定の回復を得た後も、新たなる社会的場面に挑み続けることは、再発を防ぐためだけでなく、新たに再構成された認知を強固なものとし、日常において自分の生活範囲を拡大していくために大切なことだ。 私… 続きを読む 「普通」を捨て「あり得ない」を目指す:曝露療法
女性周期を利用してのエクスポージャー
「女性の不安障害治療は、女性ホルモンの分泌量の変化に応じてタイミングを計って実施することで効果が上がる」
行動療法の効果
私のケースでは行動療法が最大の回復への鍵を担ったと思っている。もちろん、行動と認知を分けるのではなく、行動と認知が相互に作用しあい、新たな認知を根付かせていった。そういうふうにして回復できたと私は思っている。
絶対にプレゼンは成功するのだと予言する
「ひとつだけ、お願い」クリニカルサイコロジストのジャネットさんが言った。「学会での発表が終わったら、絵葉書を送って。どうだったか、知らせてね」
現実の不安場面に挑む エクスポージャー 2
さて、軽くしゃべりに来ていいですよ~と言ってくれた近所の大学のセミナーでのプレゼン。 意外なことにうまくいった。