エクスポージャー前の準備は改めてすごかったと思う

数年前に認知行動療法(CBT)を受けたとき、私は不安障害のCBTにおけるクライマックスと言えるエクスポージャーに数回の準備的セッション後に挑み、それがやたらと効果を発揮し、その後不安発作や不安場面の回避もなく比較的普通に生きている。

最近、ブログに記録していた初期の治療の様子を読み返してみた。初期に受けた数回の準備的セッション。これらを改めて振り返ってみた。的確かつ着実にエクスポージャーに至るための認知の準備が成されていると思った。そこにはエクスポージャーの成功に向けたステップがしっかりと仕込まれている。 “エクスポージャー前の準備は改めてすごかったと思う” の続きを読む

発達障害や精神疾患を標的とするカウンセリング詐欺等の特徴をまとめてみた

発達障害や精神疾患に苦しむ人々やその家族をターゲットとした詐欺や悪徳商法はとても多い。

疾患名、障害名、カウンセリング などのキーワードで検索すると、トップ10以内に複数の詐欺師のサイトが上がる。

それら詐欺サイトに「これは詐欺です」などとは書いてない。代わりに、「~専門のカウンセラーです」とか「~は治る」などの頼りがいのある言葉が前面を飾る。 “発達障害や精神疾患を標的とするカウンセリング詐欺等の特徴をまとめてみた” の続きを読む

傷ついた体験を伝えたいときは傷ついたと言わずに語る

こういう経験はないだろうか。

「傷ついた」と言ったら、どうも伝わらなかった。あるいは自分が傷付いた事実を否定された。

「つらい」と言ったら、どうも伝わらなかった。あるいはつらいと言ったことを咎められた。

自分の経験してきた障害や困難について伝えたいのに、伝わらないのだ。 “傷ついた体験を伝えたいときは傷ついたと言わずに語る” の続きを読む

自殺する可能性のある人に言ってはいけないこと

自殺防止のために、身近な人たち同士で声を掛け合いましょう。

落ち込んでいたり、普段と様子の異なる人がいたら、話を聞いてあげましょう。

と助け合いを呼びかけることは大切だ。けれども、いざ話を聞くと、大抵の場合、言ってはいけないことを言ってしまう。

世界中で自殺予防策として進められている声の掛け合い運動で重要なのは、身近な人同士で異常に気づき、治療へ繋げることであり、アドバイスを与えたり相談をすることではない。 “自殺する可能性のある人に言ってはいけないこと” の続きを読む

変えられるものと変えられないもの:ニーバーの祈り

治す。克服する。

精神疾患や発達障害を語る際にどうも違和感を漂わせる言葉。

「治らないって言うのか? 治ると信じないなんて後ろ向きな姿勢だ!」

と言われても、いや、風邪が治るように治るというふうなものではないから…と口籠るように言うしかない。 “変えられるものと変えられないもの:ニーバーの祈り” の続きを読む

マインドフルネスをやってよかったこと

マインドフルネス瞑想はセラピストのジャネットさんのガイドでやったのが初めてで、3年ほど前のことだ。真面目に毎日実践し始めたのはこの1年ちょっと。

今回の記事で書くことは、あくまで私自身がマインドフルネスをやってみた限りにおいての印象であり、一般化できる種の内容ではない。

マインドフルネスを実践してきて、自分の精神的な症状、特に不安障害の症状にとって良かったと思っていることは以下の8点だ。 “マインドフルネスをやってよかったこと” の続きを読む

行動実験:ボロを纏い準備もせずに学会発表に挑む

準備をすると不安になる。

これは一種の予期不安だろう。何かへ向けての準備を始めると同時に不安も生じ始める。

不安場面であるほど、場面をこなすためにしっかり準備をしようとする。 “行動実験:ボロを纏い準備もせずに学会発表に挑む” の続きを読む

SNSを利用した自助グループ的認知行動療法:#認知再評価

今回、自助グループ的なSNS風の認知行動療法(CBT)プラットフォームを開発し、TIME誌Sciencedaily でも鬱や不安障害のための新たなセラピーモードの可能性を示したと紹介されたモリスさんは、少し変わった経歴を持つ。

元々、心理学専攻であったが、新たなセラピーのありかたを情報工学が提供できるはずだと考える。そんなポテンシャルは、従来の心理学の枠組みでは探求不可能だった。そこでマサチューセッツ工科大学の博士課程に進学。今回、話題となっているプラットフォームの制作に繋がった。 “SNSを利用した自助グループ的認知行動療法:#認知再評価” の続きを読む

セラピストと患者の共依存関係と保険適応セッション回数限度

「あなたはもう来なくていい」

とセラピストに言われてしまった。

私は認知行動療法のフォローアップを月1~2回受けていた。これは去年半ばに鬱になったので始めたのだった。

楽しく通っていたのに、来なくていいなんて。 “セラピストと患者の共依存関係と保険適応セッション回数限度” の続きを読む