二回目のカウンセリング。
体と心をリラックスさせる方法を学ぶ。 “体から力を抜いていく” の続きを読む
二回目のカウンセリング。
体と心をリラックスさせる方法を学ぶ。 “体から力を抜いていく” の続きを読む
「自分についてどう思いますか」とジャネットさんが尋ねる。
自分について。
社会不安障害がある。
けど、それを除いては、私の人生は恵まれている。よい家族に恵まれ、研究も楽しく、好きなことがやれてとてもラッキーである。場面緘黙時代は大変だったけど、あれこれ文句言うとばちがあたると思う。
「社会不安障害のことを除いてはとってもハッピー」と応える。
では、不安障害のことだけですね~ということで、まずは呼吸法を習う。
呼吸を整えるだけで、かなりの不安をコントロールできるというのだ。 “呼吸法を学ぶ” の続きを読む
あと三カ月で大きな学会で発表する。
社会不安障害を抑えるために、異常に緊張するのを抑えるために、できるだけのことをしよう。
医師とも約束したし。
そうして私は紹介状を持ってクリニカルサイコロジストのジャネットさんと会うことになった。 “2012年4月 認知行動療法 初回” の続きを読む
前回診てもらった医師はやめてしまっていたので、同じ医院の別の医師に予約を取った。
「どうですか。認知行動療法のカウンセリングには行きましたか」
「えーと、忙しくってね、まだなのね。薬はまあまあ効いているようだけど、最近少し弱くなってきたような」
するとお医者さんは悲しそうな顔を私に向けて言う。「カウンセリングに行かないと良くはならないのよ。薬だけじゃ治らないの。ねっ、行くのよ。約束よ。や・く・そ・く」
日本語の口調に換えるとするとこんな感じだった。不思議な感じのお姉さんだ。
「はーい。約束しまーす」私も仕方なしに口調を合わせて言った。
SSRI (paroxetine) は20mgから30~40mgに増やすことになった。飲み続けるうちに効かなくなってきたからだ。
2012年3月までは、一日一回SSRIを服用し続ける毎日だった。
薬の飲み始めはかなりきつかった。Paraxetine 20 mgからはじめた。
疲れて、眠くて、おなかの調子が悪くなり、食欲もなくなり、便秘がちになり...
一週間それを我慢すると、副作用はほとんどなくなった。
しばらく経ち、随分と調子が良くなってきたことに気付いた。 “2011年10月~2012年3月 SSRIを飲み続ける” の続きを読む
私は国際学会で発表がしたい。
国際学会で発表するには、研究発表の要旨を学会コミッティーに送ることから始まる。要旨を書いて送るぶんには、私は緊張しない。
数週間後、コミッティーから結果メールが届く。「コングラチュレーションズ! あなたの研究発表計画が採用されました」
さあ、ここからである。私の不安が始まるのは。踊るような文面が続く。コミッティー側の書く文章のテンションが上がるほど私の不安は増大していく。 “不安場面に身を置けば必ず不安発作が起こった” の続きを読む