認知行動療法5回目 エクスポージャー

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 前回の認知行動療法セッションから続けて、さらに不安度の高い状況に挑戦する。今回は聴衆の人数を増やし、クリニカルサイコロジストのジャネットさんのほかにジャネットさんの同僚のひとりが加わる。ふたりの聴衆の前でプレゼンする。
プレゼンを始める前に呼吸法とリラックス法をやる。そして目を閉じてプレゼンの成功をイメージする。これは社会不安障害の不安に特化したマインドフルネス的なガイド付き瞑想のようなものであり、ジャネットさんのガイドに従ってイメージを整える。立ち上がり、聴衆の前で話す。自信を持って話す。そんなイメージを目を閉じたまま体験していく。自分自身の姿を思い浮かべる。映画の画面を眺めているときのように、自分のプレゼンする姿を眺める。リラックスして、客観的な視線を、自分が話す姿に向ける。
気持ちが整ったところで始める。もちろん緊張はあった。しかし不安に呑み込まれてしまうことはなかった。結果的に前回ジャネットさんだけの前でやってみたときより不安度は低かった。聴衆の数が増えているのに。
不安度は 30くらい。
「すごーい 前回よりもさらになめらかに上手にしゃべってたよ」ジャネットさんがさかんに褒める。そして私が褒め言葉を受けとめる。クリニカルサイコロジスト二人の前でしゃべれたって、本当のプレゼンではしゃべれないよと意地悪を言う意識下からの声はとても小さくなっていて、無視することができた。
「わー うれしい! はじめて、複数の人の前でプレゼンができた。こんなの生まれて初めての経験だー」と私は大げさに喜んでみた。
この調子、この調子。しっかりこのプレゼンを成功経験として意識に刻み込むのだ。
「あなたが不安をコントロールしているのが実際に見てとれた。不安が高まっても、言葉をゆっくりと選びながら、コントロールしていって進めていくのが。うまくいってるよ」もうひとりのクリニカルサイコロジストも言ってくれた。
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 そうだ。確かに不安は起こる。自分でも話し始めると同時に不安が起こるのを感じる。でも不安の渦に呑み込まれる前に、私は体をリラックスさせて落ち着けることで、プレゼンを継続させていくことができた。
少し自転車に乗る練習に似ているなと思う。はじめは全くバランスがとれずに転んでしまっていたのに、日々練習をするうちに、バランスのとりかたを習得していく。不安の力に引っ張られ転んでしまう前に別方向に自分の体を引っ張る感覚を学ぶ。そうやってだんだん進んでいけるようになる。

投稿者: administrator

Mental health blogger, researcher, social anxiety/selective mutism survivor.